万有引力 第2回公演 ドゥーブルの起源 影あるいは二重遊戯法に関する…… (1984)

1984年3月2日~3月18日 第2回公演 万有引力森下アトリエ柿落とし
ドゥーブルの起源
影あるいは二重遊戯法に関する……
◎とうとう月へ登ってしまった!
◎影と「ドッヘルゲンゲル」。私はこの二つに月夜になると憑かされるんです。
◎「…だから、昼間は阿片喫煙者のように倦怠です。」
◎失われた領分。果てしない「入口」。一枚の「ドア」を出たり入ったり、
そんな「遊戯の終わり」はどこにあるのか?
会場
万有引力森下アトリエ
スタッフ
作
田中浩司
演出・音楽
J・A・シーザー
美術
ツール・ヴァーグ
音響
落合敏行
照明
C・A・T
美粧
上海綾子
演出助手
根本豊
舞台監督
山崎信介
美粧助手
中田恵子
制作
石塚久与
制作進行
天野コージ
衣裳協力
元嶋伸子 安田佳子
美術協力
岩崎孝子
宣伝美術
森崎偏陸(チラシ) 油谷勝海(ポスター)
スチール
服部昌一郎
キャスト
サルバドール・タリ 根本豊 矢口桃 青山均 蛭沢美季子 末次章子 大田律子 水岡彰宏 牧野公昭 高田恵篤
藤倉俊行 早瀬れい 中村亮 大林真由美 海津義孝 佐々木京子
竹原健二 牛敬一 橋口洋之 松丸純子 木下美和 桐野裕子 北川典子
↓↓演劇実験室◎万有引力新聞【1】1985年4月10日発行より↓↓
月夜ー浜辺ー影ー死ー私、私、私… 閉ざされた扉の向こう側で見つけたもう一人の私。万有引力アトリエで柿落とし公演。 梶井基次郎の「Kの昇天」に想を得たこの作品は自分の影にとらわれた人間たち〈私〉探しの物語が描かれている。 失った〈私〉をふたたび見いだすために精神科病院で遊戯に耽る女たち、そして月夜に昇天してしまった「K」。 それが〈私〉自身なのだと信じて疑わない男。しかし、誰れも彼もが、その無限に続く迷路の中で本当の〈私〉 が存在するとは信じていない…。「…だから昼間は阿片喫煙者のように倦怠です」 幾重にも織り込まれたプロットを挑戦的に観客につきつけた衝撃的作品! 「今月素晴らしかったのは万有引力の『ドゥーブルの起源』。音楽、身振り、時をきざむように微かにゆれる巨大な ハンガー、舞台に存在するあらゆる要素が、ちりぢり世界を構成していく整然たる理論と大詰めの達成感は 近頃まれな演劇体験を与えてくれた。」
(江森盛夫)噂の真相